Hydepark Story

浅い眠りのなかで
僕は霞んだ記憶に君を捜す

淡い光が木陰にこぼれ落ちてる
笑顏の君はまだそこにいた


あの頃の僕らには
未来しかなくて
描いていたものはみな
叶うはずと思っていたけど



ふと振返ってみつめた足あとは一つ途切れていた
まるですべて誰かが書き記した筋書きのように

とめどなく流れていく
時が僕たちに語りかける
ひとつふたつ重なりあった線で紡がれたいくつものストーリー



夢から醒めた僕は
横たわる現実を
ただで受け入れたくはなかった


いつしか誰もが君のことを忘れ去っても
あの日僕らが出会えたこと奇跡のような事実があるから

誰かが言ってたんだよ
生まれ変わってまた出会えると
それは根拠もない夢物語であったとしても
信じてみてもいいような
価値はあるんじゃないかって思える
僕はそっと風に歌う
たとえこの声は君に届かないとしても


分かり合えるものさえも
意識の外側が邪魔をした
その度いつも僕らは何かを犠牲にして
しまうけど


限りなく澄んだ空は
君にも今見えていますか?
たとえどんな場所にいたって気付いてるはずだよ


愛してるって言葉さえ
飾ることなく伝えあえたら
絵空事と言われようと
この声が枯れるまで叫ぶよ


繋いだ手は離さないで
今始まったばかりだから
君と結ばれた誰かが愛し続けてくれる限り
続いていくストーリー

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